親友

今日は珍しく同僚のお話。



同僚の1人にドートーという女の先生がいます。
※ちなみに仮名



彼女は私よりも後に赴任してきたのですがそのときに
今日は遡ります。




もともと彼女は背が高く、体格もがっしりしています。
それもそのときは坊主だったので女性に言うのは失礼
なんですが、一見すると男の人でした。
年齢は30代前半(推定)。



外国人が珍しいのか彼女は暇さえあると私に話しかけ
てくれて、それも英語を使いたがるのですね。


(ここの先生達は私の赴任当初、スワヒリ語カタコトの
 ときから、常にスワヒリ語での会話を求めてきたの
 で私にとっても彼女は珍しかった。)


 「ゆり、私英語を練習したいから英語を話すのよ」


 なんて言っていました。



 「そっかそっか了解。ドートーは前は首都の学校にいたんだっけ?」
 


 「No, thank you.」


 ドートーはただNoといえばいいときでもなぜかNo, thank you と
 いつも返してくるのですね。


 「授業今日した?」「No, thank you」
 「ごはん食べた?」「No, thank you」



 という要領ですね。


 
 このノーサンキュードートー、やることなすこと派手で、話せば声は
 とてもでかく、どんなに遠くにいてもすぐ彼女がいることがわかるし、
 木の棒を持たせたら男性の先生顔負けの腕力で生徒を叩きます。



 そして着任して早々若い女の先生達と派手にけんかをして



 「ゆり、知っておいてほしいことがあるんだけど、
  私と彼女達は犬猿の仲なの」



 なんて言っておりました。
 



 私はつかず離れずの関係で彼女と接していたわけですが、
 彼女が学校に来てから1カ月程経ったとき



 「ゆり、あなたまだ私の家に遊びに来てないじゃない」 


 「あ、ごめんごめん。」



 「そんなんじゃあなた、私の親友とは言えないわよ!」










お父さんお母さん安心してください。
私はここ、タンザニアにて無事親友ができています。